Part1
( 1 ) 次の文章の空欄に入る言葉として適切なものはどれか。

  一個の机や書物に対して、二個、三個の所有権が成立するものとすると、所有権の排他的な物権としての作用が失われてしまうことになる。そこで、物権の排他 的な支配権としての性格を保証するためには、一個の物に対して、内容を同じくする物権は、一個しか成立し得ないものとすることが必要となってくる。この原 則が一物一権主義である。この原則から、更に次のことが導かれてくる。まず、一個の物権の目的は、(           )したがって、独立の存在を持 つ一個の物の一部には、独立の所有権や抵当権は成立せず、また独立した物の集合体も、一個の物権の対象となり得ない。このことはまた、物権の存在を示して 取引安全を図るためにも必要である。そうすると、この原則の適用に当たって、まず、何をもって独立の存在を持った一個の物とするか、という問題に当面せざ るを得ないことになる。


( 2 ) 次の文章の空欄に入る言葉として妥当なものはどれか。

 19 世紀フランスの社会学者Fr.ル・ブレは、近代産業社会のもっとも特徴的なもののひとつに「不安定家族」の存在を指摘した。夫婦と子供から成る家庭が、子 供が成人してあらたな家族を作って独立する傾向を孕んでいるが故にそのように呼んだのである。これに対し(          )を対立させ、同族による 大家族制が旧制度下の西欧社会の特徴であり、その痕跡はヨーロッパが産業経済の時代を迎えてもいくつかの地域(たとえばプレネー)で見出すことができると いう。このル・ブレ説に対し、ケンブリッジ大学のP・ラスレットを中心とする研究者たちは、1969年、イングランドのみならずヨーロッパ全体において、 近世人の世帯は夫婦と子供をあわせて平均5〜6人であるとし、「血統大家族」はほとんど見当たらないと主張したのである。


( 3 ) 次の文章の空欄に入る言葉として適切なものはどれか。

  外国から動物を輸入するさい、現在は農水省と厚生省が連絡して狂犬病ウイルスが感染していないかどうか、検疫をした上で輸入している。わが国は狂犬病に関 しては圧倒的な先進国であり、この病気は近年まったく発生していない。だが、狂犬病以外となるといっさい検疫はない。人間に対する病原性のあるウイルスが ペットとともに輸入されてこないかを十分チェックする必要があるのに、いわば野放し状態で、ペットや研究所の実験動物は基本的には検疫を受けていない。 ペットとして輸入された猿の検疫は農水省で行うが、これも猿自体がかかる病気についてだけで、猿から人間にうつるかもしれないマールブルグ・ウイルスなど の検疫は一切やっていない。エボラ出血熱とかラッサ熱など、ペットによって感染することの多いウイルスについても(          )


( 4 ) A〜Eの文を意味が通るように並び換えたものとして、妥当なものはどれか。

A.独創性があるということは、陳腐でないということである。
B.そういう独創性が、綿密な、周到な、新鮮な、そして傑れた技法と結びつけば、そこには必ず、一般の人々にも充分に理解し得られる独自な「面白さ」が生まれてくる筈である。
C.映画の真の「面白さ」は、何よりもまずそれの独創性に基づくべきものである。
D.陳腐でないということは、対象を観察する作家の眼に独自の鋭さがあり、従ってそれの批判にも独自の解釈があり、ひいては主題そのものにも独自の深さがあるということである。
E.今までに良い映画とか芸術的な映画とかいわれたもののなかに、一般には面白くないとか難解なものとかされていた作品があったのは、要するにそれがその独創性を充分に噛みくだいて表明することを怠っていたと云っていい。


( 5 ) A〜Eの文の意味が通るように並び替えたものとして妥当なものはどれか。

A.気象予測などに使われている現行のコンピュータの約1000倍の実効速度でさまざまな計画を行うシステムの開発を目指している。
B.完成すれば、地球規模の変動予測や解明に役立つほか、素粒子物理学や天文学などの分野でも強力な武器になると考えられている。
C.また、ハードウエアだけでなく、この並列計算機システムを使うためのソフトウエアの開発も大きな課題だ。
D.この目標を達成するためには、現在の最高レベルのコンピュータ数千台を強力なネットワークで一体化し、並列に動かす必要があると考えられている。
E.科学技術庁(現・文部科学省)が1997年度から地球規模の複雑な現象を忠実に再現することができる超高速並列計算機システムの開発に着手した。


( 6 ) a〜eの文の意味が通るように並び替えたものとして妥当なものはどれか。

a.それは日本人の観念となり、自由を束縛する構図として、内向的な人が落ち込んでくるのを待っているのである。
b.それは決して個としての自覚に基づいた思考でもなければ、感情でもなかった。
c.思えば、日本人にとっては思考といい、感情といっても、常にこのような封建的な制度の中で作られたものであり、女はやさしく、おとなしく、男は強く、支配的であらねばならないといった集合性を持っている。
d.それは、日本人こそは、という一方的で奇妙な精神性となり、それで他を支配しなければ気がすまない攻撃性さえ持っている。
e.日本人の内向的な直感や感覚は、自分の精神に集中するが、そこには、かつての封建的な厳しい枠組もまた、後を引いて残っている。


( 7 ) 次の文を読んで、筆者の主張と合致するものはどれか。

 1996 年1月分から新形式で国際収支統計が発表されることになった。この改正によって基礎収支(経常収支と長期資本収支との合計)の概念が廃止された。経常収支 は、@貿易・サービス収支、A所得収支、B経常移転収支から構成され、@のうち貿易収支は商品の輸出入のバランスを、サービス収支は11項目についての動 向を明らかにしようとしている。Aの所得収支は雇用者報酬と投資収益(再投資収益を含む直接投資収益、証券投資収益、その他投資収益)からなり、Bの経常 移転収支は国際機関への拠出金、食料・医薬品等に係る無償資金援助、労働者の送金からなりたっている。一方、資本収支は@投資収支とAその他資本収支から 構成されており、長期資本収支、短期資本収支の項目はなくなった。@投資収支は(イ)直接投資、(ロ)証券投資〔株式、債券(長中期債、金融派生商 品)〕、(ハ)その他投資(貸付・借入、貿易信用など)からなり、Aその他資本収支は(イ)資本移転(無償援助等の資本移転収支は経常収支からこの項目に 移された)と(ロ)その他資産(特許権の処分や取得など)からなりたっている。旧統計の金融勘定のうち、外貨準備増減は新統計で独立した項目となり、その 他は資本収支部門へ吸収されている。なお、総合収支(旧統計の経常収支、資本収支、誤差脱漏の合計)とよばれた区分も廃止された。


( 8 ) 次の文を読んで、筆者の主張と合致しているものを選択しているのはどれか。

  「民族文化」は、歴史の示すように、おそるべき国家行動を発現させやすい要素も伴ってきている。したがって、そのような危険を回避するという観点から比較 研究が「民族文化」の諸属性を評価することはありうるし、当該民族にそのための意識化を要請することもありうる。これは、「民族文化」の自然な変容や人類 の統一的な世界へ至らんとするゆるやかな動きに、その解決をゆだねるわけにはいかない現実的な問題だからである。ただこの場合、クリティカルな問題の所在 を明らかにできるのは、比較研究に固有の相対的把握によってではなく、それと相補関係にある関係的把握を介してである比較研究における「民族文化」の諸 属性の同定は、自由かつ多面的になされるべきものではある。しかし、この問題への対応を精緻かつ適切なものにするという実践的な課題を負うことが、比較研 究の存立にかかわる主張を首尾一貫させることになると思われる。

A.「民族文化」の比較研究で、その諸属性を評価することは危険だからさけるべきだ。
B.「民族文化」は、おそるべき国家行動を発現させる要素をもっている。
C.人類の統一的な世界に至るためには、「民族文化」の自然な変化やゆるやかな動きにゆだねるべきだ。
D.「民族文化」の比較研究で問題の所在を明らかにできるのは相補関係にある関係的把握を介してである。
E.「民族文化」の比較研究の諸属性の同定は自由かつ多面的になされるべきだ。


( 9 ) 次の文章の要旨として最も妥当なものはどれか。

  シックハウス症候群軽減をめざして改正建築基準法が施行された。新しく規制の対象となる化学物質は、クロルピリホスとホルムアルデヒドの2つ。クロルピリ ホスは、主として白アリ対策などの防蟻剤や塗布剤として使われるが、これを含有する建築材料は居室を有する建築物にはいっさい使用が禁止となった。クロル ピリホスは、有機リン系の化学物質で、ごく微量でも、人によっては、けいれんや吐き気、目まいなど、人体に悪影響を与えるといわれており、この全面使用禁 止は、症候群の軽減効果が大きいだろう。一方のホルムアルデヒドは、壁紙や合板、家具などの接着剤原料として使われる揮発有機化学物質。発がん性があるほ か、アトピー、ぜんそく、アレルギーなどの原因物質になるといわれているものだ。そこで、ホルムアルデヒドを発散する建築材料の使用面積制限と24時間機 械換気設備の設置を義務づけることで、規制を強化した。ホルムアルデヒドを出す建築材料の使用面積制限は、一定の規定で使用面積を算出することにした。た だし、この規制は、高気密、高断熱に力点を置いた住宅が対象で、開放型の真壁造りの在来木造工程の住宅は対象から除外されている。


( 10 ) 次の文章の要旨として最も妥当でないものはどれか。

  厳密に区別すれば、「事実」はそのままの形では単なる日常経験の範囲を出ない一時的な現象であり、普遍性もなく、従って形而下的な経験たるにすぎないもの だが、「真実」は普遍的であり、現実の圏内を越えた形而上の真理の世界に属するものである。簡単に云えば「事実」は経験するものである、「真実」は直観す るものだとも云えよう。元来が比較対照されるべき性質のものではない。が、強いて比較するとすれば、「事実」の持つ迫力は、それが現実の出来事であるとい う特殊性において原始的な印象力を持ち、「真実」はそれが人間全体に対する真理を含んでいるという点で普遍的な浸透力を持っているとも云えよう。従ってそ の印象性においては「事実」の方が強く、その浸透性においては「真実」の方が強いとも云えるかも知れない。


( 11 ) 次の文を読んで、筆者の主張と合致しないものはどれか。

 17 世紀の末オランダの学者が「抵触法」の表題の下で国際私法の問題を説いて以来、それを受け継いだ英米においては、現在なお、国際私法のことを法律抵触 (Conflict of laws)、より正確には、法律抵触法と呼んでいる。本来の意味での国際私法とは抵触法のことであり、また、その個々の規定を抵触規定という。例えば、ア メリカ人の夫と、日本人の妻との間の離婚については、一見、アメリカ法と日本法が抵触(衝突)するような観を呈するであろう。しかし、国際私法の目的は、 法律抵触そのものでなく、そうした法律抵触の状態を解決すること、つまり、相抵触する法律の中から準拠法を選択することである(法律選択法)。立法の形式 としては、自国法が適用される場合のみについて規定する一方的抵触規定と、より一般的に、渉外的事件について内・外国法を準拠法として指定する双方的抵触 規定とに大別されるが、一方的規定はその適用に当たって必然的に双方化されることになる。抵触法に対して、生活関係を実質的に規律するという意味におい て、民法・商法のことを、特に実質法という


( 12 ) 次の文を読んで、筆者の主張と合致するものはどれか。

  欲求が充足してくると、不便さを克服したり、生理的欲望を満たすために何かを購入するというよりも、街へ出て飲食をしたり、買物を楽しむというように変 わってくる。こうした機能型消費から、非目的型の消費へと変わってくるのが成熟市場の1つの特徴だ。時空間消費の対象となる場所や街は、空間としての快適 性、アクセスしやすいロケーション、多様な人々の志向を吸収するような幅広い魅力、リピーターを獲得するような奥深さなどが条件として挙げられる。多くの 人を集め、かつ何回も行きたくなる街は、場力(バリキ)が高いといえ、その確率の高いところが結果として消費額を獲得する。そうした街のスポットを有効に 使う人をマチズンと呼ぶ


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